周囲を山に囲まれた鎌倉には、いくつかのハイキングコースがある。
今日はそのうちの、葛原岡ハイキングコースを歩いてみた。北鎌倉から長谷の高徳院(鎌倉大仏)まで、鎌倉の北西を囲む里山を歩く3キロ程のコースだ。
北鎌倉駅からスタートする。
まずは駅からすぐの東慶寺へ。
拝観料をとっていないので、ぶらりとお参りしやすい。大好きな本尊さまに朝のご挨拶。今日という日をありがとうございます。行ってまいります。
と基本の挨拶をした後、今日も素敵ですね。会えて嬉しいです。と、仏さまに向かって馴れ馴れしく心の中で話しかけ、気が済んだら東慶寺をあとにする。
葛原岡ハイキングコースの入口は、浄智寺の脇を入って行ったところにある。
浄智寺もすごくステキなお寺なのだけど、今日は時間の関係で通り過ぎた。
左横の坂道を上ってゆくと、途中右側にたからの庭という施設がある。ここ何だろう?1年くらい前に来た時は敷地の中にカフェもあって自由に入ることができたんだけど、今日は門が閉じていた。(後で調べたら、カルチャースクールらしい)
たからの庭も通り過ぎて竹林を横目にさらに上る。ハイキングコース出入口を示す案内が何も出ていないので、少し不安になってくる。でも進むしかないので進んで行って気がついたら山に入っていた。
山道をさらに登ってゆくと、やっと小さな案内が出ていた。良かった、合ってた。
階段になっていたり柵が設置されていたり、わりと整備された道が続く。
10分くらい歩くと、すぐに葛原岡神社に出た。
葛原岡神社は、後醍醐天皇の忠臣として鎌倉幕府倒幕に活躍した日野俊基(ひのとしもと)を祀る神社。明治20年創建なので、わりと新しい、のかな。
縁結びのパワースポットとして注目されているらしい。
公式HPには「ひっそりと佇む神社です」と書いてあるけど、全然ひっそりとしてなかった。(良い意味で)
この辺りは、すごく大きな広場になっていて、源氏山公園にもつながっている。日当たりも見晴らしも良くて、散策の団体さんや保育園のお散歩、犬の散歩の人などたくさんの人達で賑わっていた。
休むほど歩いてないので、そのままハイキングコースに戻る。銭洗弁天への分かれ道を過ぎて進む。
この辺りはハイキングコースって言うか、山の上の住宅地だ。鎌倉駅方面の大谷戸口から入って銭洗弁天に行く時に、この道はよく歩く。車がないと大変だろうけど、こんな所に住めたらいいなあと憧れる山上の住宅地。海も見えるのだ。
その後また山道に戻り、佐助稲荷神社を見下ろしつつ通り過ぎ(下りられない)、大谷戸口から出た。40分ほどの道のりだった。途中葛原岡でお参りしなければ30分くらいかな。
ちなみに、ハイキングコースはこの後まだ長谷の大仏方面へと続く。全部フルで歩けば1時間弱だろうか。こちら側もやはり大谷戸口から入って高徳院にお参りすることが多いので、今日は途中下山した。あと、大谷戸口のすぐ近くに行きたいお店があったので。
北鎌倉から長谷の高徳院まで続く道のりは、わりと距離もあるし途中で立ち寄るスポットも充実している。
でもハイキングコースとしてのおもしろさは、もっと小さな祇園山コースに軍配が上がる。
銭洗弁天や大仏などの目的の場所に行く時の道のりとして歩くのがちょうど良いかもしれない。