今日のコース
- 極楽寺
- 成就院
- 虚空蔵堂
- EKIYOKO BAKE
- 長谷寺
- てぬぐいカフェ 一花屋
- 光則寺
成就院をお参りして、極楽寺坂を長谷に向かう途中にあるのが、星の井と虚空蔵堂です。
その歴史は古く、奈良時代に遡ります。旅の途中、井戸の中から出てきた光る石に虚空蔵菩薩を見た行基という高僧が、その姿を仏像に彫って、この地に祀ったという伝説が残るお寺です。
長谷に向かって左側、白地に黒で「南無虚空蔵菩薩」と書かれたのぼり旗が石段の両側に何本も立っています。
本堂に『のうぼうあきゃしゃきゃらばやおんありきゃまりぼりそあか』とご真言を示した紙が貼ってあったので、声に出して唱えてみました。
虚空蔵菩薩の虚空とは無限の知恵を表していて、拝することで知恵を授かり頭脳明晰になるといわれるそうです。
虚空蔵堂をお参りしてから元の道路に戻り、5分ほどで長谷駅に着きました。
コーヒーが飲みたいなぁとなったので、駅からすぐの EKIYOKO BAKEに寄りました。
こちらは、長谷寺近くのコーヒースタンド、KANNON COFFEEの姉妹店。
席に座って、コーヒーと一緒に焼菓子が食べられます。食べ歩き感覚でクイッとコーヒーを飲みたい時はKANNON COFFEE、暑さや寒さからしばし身を休めてひと休みしたい時はEKIYOKO BAKE、と使い分けています。
小腹も空いたので、午前のおやつを食べることにしました。
ショーケースに並ぶ焼菓子はどれも美味しそう。目移りしたあげくにスコーンのあんバターサンドにしました。
スコーンは軽いタイプで、ペロッといけます。美味しかったです。
サクッと休憩したら、次は長谷寺へ。
拝観料は、大人400円。
長谷寺は、いつ行ってもパァーッと明るい気持ちになります。
景色が良くて、棚田のように段々に開かれた広い境内はどこもかしこもぴかぴかと明るくて、心地よい風が吹いていて、境内中に祀られている仏像の数がとにかく多くて、いつもたくさんの参拝客で賑わっている。
テーブルベンチがたくさん設置されているのもその明るさを助長しています。特にコロナ禍に入ってからは、境内でお弁当を広げられるお寺は貴重なのではないでしょうか。
初めて参拝した時、あまりの心地よさに驚いて、ここはこの世の極楽、と思いました。
訪れる度に、なんて良い所だろうと思います。単純に気持ちが良い。
何かひとつキャッチフレーズをつけるなら、私は長谷寺に『鎌倉一、豊かなお寺』と名付けます。
精神状態によってはご本尊の十一面観世音像を目の前にして泣けてしまうこともあるけれど、だいたいが長谷寺をお参りすると落ち込んだ気分が吹っ飛びます。
豊かさと、豊かさからもらえる幸福を感じることのできるお寺です。
その長谷寺、今年は本尊造立1300年記念として、特別に『御足参り』が行われています。
1300年。すごいですね。
寺伝によると奈良時代の僧、徳道上人が山中で見つけたクスノキから2体の観音像が彫られ、1体は奈良の大和長谷寺の本尊となり、もう1体は衆生済度の願いを込められ海に流されました。15年後に三浦半島に流れ着いた観音像をこの地に祀ったのが開創の礎とされています。
9メートルを超える十一面観世音菩薩像は木彫仏としては日本最大級。目の前に見上げると、その迫力に感動します。
その十一面観世音菩薩さまの御足に直接触れてお参りをできるのが、『御足参り』です。
例年は12月18日の「観音会」のみの行事が、今年は造立1300年の記念として、毎日実施されています。
受付は9:00〜16:00で、1回1,000円。
観音堂のとなりにある観音ミュージアムは、別途入場料300円がいります。
観音菩薩を主題とした博物館で、その歴史を学ぶことができます。数多くの観音像も見ることができるので、1度は入ってみて損はないでしょう。
11月6日まで、企画展として矢野元晴さんという水彩画家の展覧会が行われていました。
鎌倉の風景と武士を主題とした水彩画をいくつか見ることができ、癒やされました。
長谷寺は鎌倉随一の紫陽花の寺としても知られていて、境内の高い位置には紫陽花に囲まれた展望散策路も設けられています。
見晴らし台からは由比ヶ浜が一望できます。
阿弥陀如来坐像が祀られた阿弥陀堂があり、洞窟内の壁面に仏様が彫られた弁天窟があり、毎日受付している写経場があり。
かなり満足度が高くて、参拝すれば幸福感を得られます。
「おすすめは?」と聞かれたら、最初に挙げたいお寺のひとつです。
(あと、駐車場の入口にとてもキレイなトイレが設置されていて入場しなくても利用できるのも、かなり有り難いです!!)