鎌倉に恋して

ひとりで、大好きな鎌倉にひたすら行きまくっているブログです。

暑い暑い夏に、美しい日本画で涼む。『春の院展』@そごう美術館

涼しさを感じたければ、かき氷を食べるより日本画を見る方がいい。

 

『院展』とは、日本を代表する日本画の美術団体『日本美術院』が主催する公募展覧会。

毎年春に日本橋三越から始まり、全国を巡回するらしい。

たまたま、訪れた美術館で見かけたこの『春の院展』の割引券付き案内で、横浜そごうでの開催を知った。

いろんな作家さんのいろんな作品を見れる機会はあまりないのでこれは行きたい。

そごう美術館で開催される期間は7/14(金)〜7/23(日)。わずか10日間なので、仕事帰りにあわてて行った。

予想最高気温37℃を打つ、暑い暑い日。

 

日本画専門の美術館、恵比寿の山種美術館は駅から10分以上歩くので、暑い季節はハードルが上がる。

横浜そごうなら横浜駅から地下街を2〜3分で着くので、電車・駅・地下街と、ほとんど暑い思いをせずにたどり着ける。

そごう美術館は、「市民の味方」って感じのとっつきやすい展示が好き。

広大な面積のデパートの中にあるので食事もできるし、後にぶらぶら見てまわるデパートにしか売ってないような品物の数々も、もはや美術展の続きのようなものだ。

デパートって尊い。宝塚歌劇団と似ている。ずっとあってほしい。

 

 

入場料は、割引がきいて、600円。

ほどよく空いていてゆっくりじっくり楽しむことができた。

日本画のいいなぁと思うところは、どの作品を見ても、だいたい「あ、この瞬間知ってる」と思えることだ。

そして全てじゃないけど、全体的に温度が低いところだ。

いくつもの絵を見ているうちに、だんだんと無心になって、すーっと心が入ってゆく。その、「すーっ」て感じがすごく心地良い。

美術には全然詳しくないし語る知識もないけど、単純に見るのが好きだ。

春の院展はたくさんの作家さんの、それぞれ個性的な作品をたくさん見れた。

目と心のサプリメントになった。

展示の最後には、受賞者の何人かのインタビュー動画も再生されていた。

創作の内側を聞けるのが楽しい。

 

撮影可だったので、特に好きだな綺麗だなと思ったものを、撮らせてもらった。

こうやって並べてみると、自分の好みの傾向や今の気分にあらためて気付いておもしろい。